きちんとした薬なら、この薬を飲んで眠れるようになれば、薬をやめなければならず、そしてよく眠らなければならない。 これがまともな治療ではないか。 ところが、このような薬はたった一日だけ飲まなければ再び眠れなくなったり、激しい禁断現象まで現れたら、このような薬の役割と自分の睡眠障害の治療方向についてもう一度悩む必要がある。 ほとんど最初は簡単に考えるようになる。 消化できなければ消化剤を飲むことで、痛みがあるので鎮痛剤を飲むというやり方だ。 このようにうつ病になると抗うつ剤を飲み、眠れないと不眠症の薬を飲むというふうに簡単に考える。 人がなぜ憂鬱になったのか、なぜ急に眠れなくなったのかに対する本当の原因は、ただ知らぬふりをしておいて、まず不便なことから簡単に解決してみようというような治療アプローチだ。 ところが、このような選択はすぐ後悔に直面することになる。 大きく3つの理由のためだ。 一つは睡眠薬の副作用だ。 そして薬を止めるのが難しい耐性と禁断現象の問題だ。 そして寝たように寝て、私もすっきりしないという点だ。
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それで、洋薬を漢方薬に減らしていくと同時に、このような隠された大小の心理的葛藤に対する原因分析と代案的解消方案についても相談が必要だ。 時にはマインドコントロールを通じて不安が少なくなり、怒りが少なくなれば、それだけ睡眠もよくなる。 このような2つの側面で助けを受けることになれば、睡眠薬の副作用の減少はもちろん、耐性や禁断現象がほとんどなく、洋薬を順に減らして、すべて切ってもむしろよく眠れるように改善される。 眠れない現象自体は皆似ているように見えても、眠れない本当の原因は私ごとに違うことだ。 このような本当の原因をそのまま放置したまま、無条件に中枢神経だけを抑制して弱気で遮断する方法には限界があるのだ。 著/カン·ヨンヒョク院長(盆唐コムチ韓方医院)
睡眠薬の副作用を最小限に抑え、漢方薬で中断、このような薬は患者の立場では不眠症を治療すると考えやすい。 しかし、もう少し詳しく調べれば、これは自分の人生から発生した否定的感情や複雑な葛藤をもたらす葛藤から逃避先に過ぎない。 もちろん、中枢神経系に直接作用するこのような薬は人為的に薬の気運によって眠らせる効果が明らかにある。 しかし、これが不眠を治療する薬なのかについては、多くの学者が疑問を提起している。
このような薬を長期間飲んでいると、患者が訴える最も主な苦情は無気力と全身衰弱だ。 薬の気運に依存して寝ることは確かだが、すなわち寝る時間は増えたが、これが熟睡ではないという点だ。 そして熟睡過程を通じてメラトニンのような疲労回復物質が生成されなければならない。 ところが、眠る時間はすぐに増えても熟睡できず、このような疲労回復過程が十分でないため、結局、時間が経つにつれ昼間に体が千斤万斤になる。 それで薬を飲んで寝ても翌日まともに寝たようではないと訴えるようになる。 慢性疲労や全身衰弱反応がそのためよく現れる。 その他にも体のあちこちが機能的に落ちる現象が現れる。 消化不良、食欲低下、性欲減退、頭痛、めまい、胸焼け、動悸など多様な全身的機能衰弱反応が現れる。 特に胃腸機能が弱い体質では、このような神経安定剤系統の薬が確実に消化障害を誘発する。 体重もだんだん減って摂生が悪くなると、どこか一つや二つを把握するのが難しいほど全身が衰弱する。 髪の毛一つ一つも弱くなって抜けるようになり、口の中の粘膜も弱くなって口内炎もよくでき、治りにくくなる。 また、普段はあまり出なかった汗が出て体力枯渇がはるかに早く進行する場合も多い。 特に中枢神経系を抑制する方式の薬理反応であるため、頭痛や頭がすっきりしないような神経性反応もよく現れる。 特に昼間に学業や精神労働をする職業群、あるいは機械操作などをしなければならない状況では頭がぼうっとして澄んでおらず、認知機能も低下するため、勉強や仕事をしても効率が急激に落ちる現象が現れる。 このような現象は、薬を最初に飲む時はよく分からないこともある。 しかし、一定期間が経つと、このような全身的違和感と不便さがほとんどの患者に現れることがある。 このような現象に直面して初めて患者は後悔することになる。 そのため、彼らの中には相当期間飲んできたこのような薬を一気に止めようとする任意の試みをする場合も多い。 ところが、ほとんどが失敗することになる。 むしろ、さらにひどい不眠とともに不安症状まで伴って厳しい経験をしたという患者も多い。 そうしていると、このような薬を飲み続けるのもそうだし、だからといってやめることもできない進退両難の状況になる。 だが、方法がないわけではない。 2つの補償的治療をしながら、洋薬を患者が耐えられる容量だけ少しずつ減らしていけばいい。 絶壁から飛び降りるように容量を一気に減らすのではない。 高いところから階段を利用して一段階ずつ順番に降りれば、禁断現象がなく減らしていくことができる。 この時、良薬を減らす代わりに自律神経を安定させ、神経衰弱を補強する漢方薬を使うことになる。 これは洋薬睡眠薬の副作用を緩和すると同時に、全身衰弱を補強する役割をすることになる。 それで、洋薬が一定量減っても、睡眠の質は落ちない。 そして昼間の疲労感が一段と減る。
患者たちが心配することは2つだ。 「今夜寝られなかったらどうしよう」という考えと、「明日とても疲れたらどうしよう」という考えだ。 このような神経衰弱補強漢方薬は全身衰弱を補強するため、体がたるんで無気力なのは改善させる効果がある。 そのため、患者は漢方薬を服用し始め、すぐに睡眠時間が急激に増えなくても、翌日活動するのに疲れにくいということを体で感じることができるようになる。 こうなると<明日疲れたら大変なのに…>>という心配と不安が和らぐ。 なのでこういう不安がなくなったら <今日は絶対によく寝ないといけないのに…>という心配の大きさも小さくなる。 なぜなら、今日はちょっと寝られないとしても、明日の活動に大きな支障がないという状況になるからだ。 それで今夜よく寝なければならないという強迫的不安感が少なくなり始めれば、むしろ睡眠に対する不安と感情がもう少し単純になり始める。 このように考えと感情が単純になってこそよく眠れるようになる。 不眠は脳がどんな形であれ感情や考えによって覚醒するため眠れないのだ。 日常生活での憂鬱、不安、怒りなどが関連する。 時には家族葛藤や職場および対人葛藤のために、時には試験や成績、進路、退職昇進などの自己目標に対する不安感のために発生することもある。 時には怒りの状況があるが、これをぎゅっと押さえながら我慢する過程で脳が覚醒する。 他にも一人一人の性格的態度から始まる不安や多様な感情と考えが脳を覚醒させることになる。 そうするうちに、後にはこのような葛藤内容を忘れたり抑圧したままひたすら眠れないという事実自体にさらに集中することになる。 そのため、よく眠ろうとする試みや考えに包まれることになる。 ところが、問題はこのような考えや試み自体がむしろ脳を刺激するようになり、眠れなくなるということだ。
